知っているようで意外と知らない発声の原理

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発声とは息で声帯を振動させて音を出すこと
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では、声帯がどこにあるのか?

皆さんご存知でしょうか?

声帯は、俗に、喉仏(のどぼとけ)と呼ばれる、喉頭という器官のなかにあります。呼気(吐く息)によって、声帯を振動(開閉)させて、歌声を作り出す際に、喉頭の位置が、歌声の声質に大きな影響を及ぼします。


●喉頭が上がると、響きは浅く、鋭い声に

●喉頭が下がると、響きは深く、太い声に


【喋り声と、歌声の、一番の違い】とは

それは、音楽的に見ると「リズムとピッチの縛りがある」という事。
しかし、ボーカルという楽器に視点を置くと、また違った事が見えてきます。

それは、『テンション(張力)』です。声帯に、テンションをかけて振動、開閉させる事で、声は音楽的なサウンドになるのです。

 


【他の楽器を例に出してみると】
グランドピアノに張られているピアノ線の数は、およそ230本、その張力は、なんと、20トンにもなります。

アコースティックギターの弦は、6本ですが、張力の合計は、74kgです。

いかがでしょうか?
楽器が楽器であるために、思っていた以上に、テンションがかかっているのがお分かりいただけたと思います。ポイントは「演奏する前」から「発音機関である弦」にテンションがかかっているという事です。

これを、発声に直すと、「声を出す前」に「息を音に替える器官である声帯」に必要なテンションをかける必要がある、という事です。しかし、ボーカルという楽器は、肉体なので、機械のようにアプローチは出来ません。

そこで、「喉を開く」「口の奥を縦に開ける」「奥歯を離す」等のイメージと共に、物理的なアプローチをしていきます。大事な事は、結果です。

正しい発声があるのではなく、効率の良い発声の仕方があるだけです。
あなたが出したい声が出れば、それは正解なのです。

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